ソフトバンクの提供しているAXGPサービス 「SoftBank 4G」とは?

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スマホやポケットWi-Fiを比較するときに、LETやWiMAXと並んでよく目にする「AXGP」という言葉。

どれもネットに関する言葉なのは知ってるけど、何のことなのかいまいち分からない人も多いかと思います。でも実はこれらには様々な違いがあるのです。

今回は、知っておくと便利なAXGPとLTE・WiMAXとの違いと、
それに関するサービス「SoftBank 4G」について説明していきたいと思います。

AXGPって何?

AXGPは「Advanced eXtended Global Platform」の略称であり、3G回線より早く、4G回線より遅いことから「3.9G回線」とも呼ばれることがある通信規格です。

まだ携帯電話ではなくPHSが主流だった時代にウィルコムが他社よりハイスピードでの通信を実現するために誕生した技術「XGP」を継承して誕生しました。

高速モバイル通信サービスとしてWiMAXやLTEという言葉を良く耳にしますが、AXGPも高速モバイル通信サービスの1種であり、ポケットWifiやスマートフォンを使った際のネットワーク通信を快適にしてくれます。

AXGPとLTE・WiMAXの違いって?

高速データ通信サービスにおいて、LTEやWiMAXに比べるとAXGPは知名度が低いですが、これらの2つとAXGPはどのように違うのでしょうか。
まず、回線の速度において大切な「下り」と「上り」について説明します。

下りとは通信する際にデータを取り込む速度、それに対して上りはデータを送信する速度のことを言います。

例を挙げると、メールを送信する時は上りの通信、Webページを閲覧する時は下りの通信をしていることになります。
下りと上りの意味を簡単に理解したところでLTEとWiMAXの説明をします。

LTEは携帯電話会社各社が提供している高速通信方式で、通信速度は下り最大75Mbps、上り25Mbpsです。一般的な3G回線は下りが最大14.4Mbps、上り最大5.76Mbpsであり、LTEの通信速度が上りも下りも5倍近くと、相当速いことがわかります。

普段次世代高速通信規格を私たちはまとめてLTEと呼んでいますが、LTEにはFDD-LTE方式とTD-LTE方式の2種類があり、一般的にLTEと呼ばれるのはFDD-LTE方式の方です。

このFDD-LTE方式は周波数が低く、遠くまで電波を飛ばしやすい周波数帯を使っています。
それに、上りと下りの周波数帯の間に一切使わない周波数帯を設けておくことで上りと下りの通信の衝突を防ぎ、高速かつ安全な通信を実現しています。

WiMAXは下り最大440Mbps、上り最大30Mbpsとかなりの通信速度を誇ります。

WiMAXでは上りの通信と下りの通信で同じ周波数帯を使い、短時間で分割して上りと下りの通信を切り替えるTD-LTE方式を採用しています。

上りと下りで同じ周波数帯を使うのは少し心配になりますが、上りの通信が多い時は上りに使う周波数帯を広くするなど、通信状況に応じて周波数帯を調整しているので問題ありません。

そして、AXGPは下り最大110Mbps、上り最大15Mbpsと少し通信速度はWiMAXより劣ります。
しかし、AXGPではTD-LTE方式に加えて、マイクロセル方式という通信規格を使用しており、2種類の通信規格を使うことで回線の混雑を軽減しています。

マイクロセル方式とは元々PHS通信に使われていた小出力基地局を使って通信を行う方法です。

PHS用の基地局なので出力範囲は狭いですが、その分1つの基地局の利用者が減るため、ハイスピードな通信が可能となります。

SoftBank 4Gの誕生まで

AXGPの前身である通信規格XGPはウィルコムが権利を持っている通信規格でした。

2009年にウィルコムは会社更生法を申請し、ソフトバンクからの支援を受け、XGPサービスは新たに出来たソフトバンクのグループ企業「Wireless City Planning(略称WCP)」のものとなりました。

そして、2011年11月からXGPをさらに高速化させたAXGPのサービス提供が開始します。

また、2012年2月には一般ユーザー向けAXGPサービスとして「SoftBank 4G」の提供が始まり、それと同時にXGPサービスが終了しました。

SoftBank 4Gの魅力

やはりSoftBank 4Gの魅力はソフトバンクの一部の機種しか利用できない点と言えるでしょう。

一般的にTD-LTE方式よりもFDD-LTE回線の方がスピードが速いと言われていますが、マイクロセル方式を用いている高速データ通信サービスはSoftBank 4Gだけであるため、通信スピードは安定して速いです。

既存のPHS用の基地局だけでは通信範囲が狭く、一部でしか使用できないのではと思う方もいるでしょうが心配ありません。

確かにPHSの基地局は少なく、マイクロセル方式での通信が出来ないエリアが多いため、基地局を増やす必要はあります。

ただ、2013年にSoftBank 4G LTEエリアが使用できる端末が登場し、2013年以降に発売された端末の大半がこれに対応しているため、より高速でスムーズな通信が可能になりました。

また、FDD-LTE通信は低い周波数帯を使用しているため、小規模データの通信には便利ですが、大容量データの通信には向いていません。

そのため、TD-LTE方式を採用しているAXGPの場合、動画視聴などといった大容量データも手軽に出来ます。

特にスマートフォンを使用している場合、動画サイトなどを長時間利用して月末まで速度制限に悩まされることもありますが、AXGPの場合はその心配が必要ありません。

回線の安定性と、大容量のデータ通信も安心してできる点がAXGP最大の長所だと言えます。

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